ご購入者様へお届けするLegacy8080の量産仕様の基板が完成しましたのでご案内いたします。
今まで写真で紹介してきたプリント基板はグリーンレジスト処理を行う前の生基板でした。
量産基板では写真でご紹介するようにグリーンレジスト処理と部品の取り付けが間違いなく出来るようにシルク印刷で部品配置の説明が印刷されています。
シルク印刷で部品配置の説明が詳しく表記されているのは電子部品をハンダ付けして組み立てる「部品キット」にも対応するためです。
また、Legacy8080の改造に挑戦される方に基板上の実際の回路を把握いただき改造を行い易くする目的もあります。
今回ご紹介する基板は前回ご紹介したグリーンレジスト処理を行った量産基板にICやLSI、抵抗、コンデンサー、コネクタなどを実装した完成基板です。この完成基板にて全ての機能やインターフェースの動作テストを行った後にご購入者様にお届けします。
Legacy8080のプリント基板は機能ごとに全部で4枚に分かれています。
基板1.「マイコンメインボード」CPUやインターフェース、クロック回路などが実装されています。
基板2.「メモリ+RTCボード」512KbyteのメインメモリLSIとリアルタイムカレンダークロックICが実装されています。
基板3.「コンソールパネル キースイッチボード」コンソールパネルのスイッチと関連制御回路が実装されています。
基板4.「コンソールパネル LEDボード」コンソールパネルのLEDと関連制御回路が実装されています。
以下に各基板の完成写真を掲載します。
基板1.「マイコンメインボード」 (基板サイズ 310mm X 180mm)
CPU「Z8S180」や汎用インターフェースLSI「82C55」、RS‐232C、MIDI、セントロニクスプリンタインターフェースなどの各種インターフェースを実装しているLegacy8080の本体基板です。DOS/V互換機の「マザーボード」に相当します。
ICや抵抗・コンデンサー等をハンダ付けして組み立てる「部品キット」も計画しているので各部品の取り付け位置の確認が出来るように基板上に部品名称や部品仕様をシルク印刷で表示しています。
汎用インターフェースLSI「82C55」やCPU「Z8S180」、2個のPICはメンテナンス交換が出来るようにコネクタで実装します。
写真の基板ではまだこれらのLSI類を実装していませんのでLSI用のソケットが見えています。
以下の写真の「マイコンメインボード」は、基板2の「メモリ+RTCボード」を実装していません。
基板2.「メモリ+RTCボード」 (基板サイズ 38mm X 42mm)
Legacy8080の512KbyteメインメモリLSIとリアルタイムクロックICを実装している小さな基板でマイコンメインボード上に亀の子状態で実装します。
メインメモリLSIとリアルタイムクロックICはピン間隔が狭いフラットパッケージなので、部品キットで提供するとハンダ付けに高度な技術が必要になります。初心者でも組み立てられるようにこの部分だけは部品キットの場合でも完成基板として提供できるように小さな基板として独立させています。
以下の写真では基板1の「マイコンメインボード」に基板2の「メモリ+RTCボード」(中央左側)を実装しています。
基板3.「コンソールパネル キースイッチボード」 (基板サイズ 416mm X 105mm)
Legacy8080のフロントパネルに並んだミニコンスタイルのキースイッチを取り付ける基板です。キースイッチ操作に関連する回路もこの基板に実装されています。
基板取り付けタイプのキースイッチと補強版取り付けタイプのキースイッチの両方が取り付けできるように工夫された基板になっています。
コンソールパネル キースイッチ基板は、2本の26ピンフラットケーブルでマイコンメインボードと接続されます。
コンソールパネル キースイッチ基板は2個のコネクタでコンソールパネル LED基板と結合して使用します。
以下の写真は、キースイッチを2.5mm厚の鉄板に取り付けた「スイッチ補強版取り付けタイプ」の「コンソールパネル キースイッチボード」です。「スイッチ基板取り付けタイプ」のボードは2.5mm厚の鉄板が無いタイプになります。
「コンソールパネル LEDボード」を取り付ける前なので普段は見えないコンソールパネル機能を制御するIC回路が見えています。
「オートステップ」モードとして毎秒2ステップ(CPUクロック:2Hz)で機械語命令を自動実行するための2Hzの発信回路(555)が基板右上にあります。
基板4.「コンソールパネル LEDボード」 (基板サイズ 416mm X 56mm)
Legacy8080のフロントパネルに並んだ赤・青・緑のLEDと三色LEDを取り付ける基板です。LEDの点灯制御に関連する回路もこの基板に実装されています。
LEDの取り付けは、「LEDスペーサー」で基板から適切な間隔を保って実装されて、フロントパネル表面からLEDの先端が少し出っ張る位置に調整されます。
コンソールパネル LEDボードは2個の24ピンコネクタでコンソールパネル キースイッチボードと結合して使用します。
「コンソールパネル LEDボード」に実装されている青色・緑色・赤色の単色LEDは正面にビームが集中しないで横から見ても綺麗に光る特殊なLEDを実装しています。(2個実送している3色LEDは通常のLEDなので眩しくないように輝度を最低限に抑えています。)
普通のLEDは正面に光のビームが集中するので正面から見ると目に悪影響あるほど眩しく光りますが、横から見ると発光しているのかどうか解らないほど暗くなります。この状態は大変危険ですし使い難いです。
Legacy8080ではコンソールパネル操作時にLEDの点滅を目視で確認するので眩しくない特殊なLEDを探して大変苦労しましたが、この特殊なLEDの採用で課題が解決できました。特殊なLEDの採用によりコンソールパネルのLEDが点滅する模様はイルミネーションのように綺麗です。
基板3.「コンソールパネル キースイッチボード」+ 基板4.「コンソールパネル LEDボード」
「コンソールパネル キースイッチボード」の上に「コンソールパネル LEDボード」を取り付けた状態の写真です。
コンソールパネル キースイッチボードとコンソールパネル LEDボードは2個の24ピンコネクタで結合されています。
この状態でフロントパネルを取り付けるとコンソールパネルユニットは完成します。
セミキットをご注文されたご購入者様にはフロントパネルを取り付けた状態で提供されます。
フロントパネルを取り付けた状態で出荷するのはLEDなどの突起物が輸送途中で破損するのを防ぐ為です。
このように基板は完成しているのですがケースの製造がケースメーカーの諸事情で遅れております。
Legacy8080の出荷予定につきましてはご購入者様へご連絡いたしますのでお待ちいただきますようお願いいたします。
出荷予定が遅れますことをお詫びいたします。